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對馬 正人*; 武田 匡樹; 大野 宏和
JAEA-Data/Code 2018-008, 78 Pages, 2018/10
日本原子力研究開発機構は、北海道幌延町において、深地層の研究施設を活用した地層科学研究および地層処分研究開発を実施しており、このうち地層処分研究開発の一環として、泥岩中に分布する割れ目や岩石マトリクスを対象とした原位置トレーサー試験を実施している。本報告では、割れ目帯を対象に実施した原位置トレーサー試験とトレーサー試験に関わるボーリング調査結果の取りまとめを行った。
武田 匡樹; 石井 英一; 大野 宏和; 川手 訓*
原子力バックエンド研究(CD-ROM), 25(1), p.3 - 14, 2018/06
泥岩中における断層帯および掘削影響領域(EDZ)に発達する割れ目は、主要な水みちとして機能することがあるため、これらの構造における物質移行特性を評価することは、高レベル放射性廃棄物の地層処分における安全評価において重要である。しかし、泥岩中の割れ目を対象とした原位置トレーサー試験の適用事例は国内外含めて非常に少ない。そこで、日本原子力研究開発機構では、稚内層と呼ばれる珪質泥岩中の割れ目を対象に、非収着性であるウラニンを用いた原位置トレーサー試験を実施した。トレーサー試験の結果から、注水流量を揚水流量より大きくした場合に脱ガスの影響を低減することができる一方で、同様の条件ではトレーサー回収率が低くなったことから、本稿で報告したトレーサー試験においては、注水流量を揚水流量よりもやや高く設定することが適切な試験条件であることが分かった。ガスが溶存した地下水を含む岩盤を対象に注水および揚水を伴う原位置トレーサー試験を実施する際は、注水と揚水の流量比が(1)脱ガスの発生に与える影響、(2)トレーサー回収率に与える影響の双方を評価することが、脱ガスを抑制しつつトレーサー回収率を高めるための適切な試験条件を見出すことに有効である。
武田 匡樹; 大野 宏和; 舘 幸男; 村山 翔太*
no journal, ,
本検討では移行経路の不均質を踏まえ、3つの移行経路に対しフロー領域(移流が生じる領域)およびスタグナント領域(移流が生じない領域)を仮定したモデルを原位置トレーサー試験結果に適用することにより、泥岩中の断層の物質移行特性を評価した。パルス入力による試験結果と解析結果とは良い一致を示したものの、定常入力による試験結果はウラニン,モリブデン,セシウムについて、破過曲線の形状に乖離が見られた。この乖離は解析結果の方が試験結果に比べてトレーサー回収率が過大であることに起因すると考えられる。今後は移行経路の不均質性をより適切に考慮可能な物質移行モデルの開発を進めていく予定である。